【5月22日】「国際生物多様性の日」をテーマにしたスピーチ

皆さん、おはようございます。本日、5月22日は、私たちが共に生きる地球について、少し考えるきっかけを得る大切な日、「国際生物多様性の日」です。

ご存知の方も多いかと思いますが、「国際生物多様性の日」とは、国連が定めた日で、地球上に存在するさまざまな生物の多様性を守り、その豊かな資源を持続可能な方法で利用するための理解を深めようという目的で設けられました。

私たちの周りには無数の生物が存在し、その一つ一つが生態系という大きな繋がりの中で、重要な役割を果たしています。この豊かな生物多様性があるからこそ、地球は健康でバランスの取れた状態を保つことができるのです。

さて、私たちビジネスマンにとって、この大きなテーマにどう関わっていけばいいのでしょうか。私たちにできることは、意外と身近なところにあるかもしれません。

たとえば、「グリーンウェイブ」というイベントがあります。これは、世界各地で子供たちが主体となり、学校や地域で植樹を行うという素晴らしい活動です。このイベントの特徴は、同じ日の午前十時に世界中で植樹が行われ、地球全体に「緑の波」が広がっていくことを象徴しています。

私たちも、この「グリーンウェイブ」に触発されて、オフィスや自宅、地域で小さな緑の活動を始めることができます。たとえば、オフィスの緑化を進める、エコフレンドリーな商品を選ぶ、または地域の植樹活動に参加するなど、小さな一歩が集まって大きな波となり得るのです。

一人ひとりの意識の転換や行動が、地球上の生物多様性を守るために、とても重要です。個人の意識改革から始まり、地域社会、国家、そして国際社会が一体となって行動することが、地球上の生物多様性を守る鍵となりえると思います。

今日、この「国際生物多様性の日」をきっかけに、私たちビジネスマンが、日々の業務の中でも、そしてプライベートでも、環境保全や地球にやさしい行動を意識してみませんか?

地球は私たち一人ひとりの小さな行動を待っています。今日から、ぜひ一歩を踏み出してみてください。ありがとうございました。

「国際生物多様性の日」とは?

「国際生物多様性の日」は、1992年5月22日に採択された国際連合生物多様性条約(CBD: Convention on Biological Diversity)の記念日として設定されました。生物多様性条約は、地球上の生物多様性の保護と持続可能な利用、および遺伝資源へのアクセスとその利益の公正な分配を目的としています。

2000年の国連総会で、5月22日を「国際生物多様性の日」とすることが正式に宣言されました。これは、生物多様性の保全に対する国際社会のコミットメントを強化し、広く一般にその重要性を伝えるためのものです。

国際生物多様性の日には、世界中で様々なイベントや活動が行われます。これには、教育プログラム、科学的な会議、地域社会における自然保護活動、メディアキャンペーン、植樹活動などが含まれます。

この日を通じて、政府、非政府組織、企業、一般市民が生物多様性の保全に向けた取り組みを強化し、また新たな取り組みを開始する機会となっています。特に、教育と啓発活動を通じて、生物多様性が人類の福祉、経済的な発展、地球の健康にとってなぜ重要なのか、その理解を深めることが重視されています。

生物多様性の保全は、単に種を守ることだけではなく、生態系全体の健康とバランスを維持し、人間を含む地球上の全ての生命が依存している自然のサービスを保護することにもつながります。そのため、国際生物多様性の日は、これらの基本的な事実を広く伝え、行動を促すための重要な日となっています。

私たちにできること

地球上の生物の多様性を保全するためには、個人レベルから政府、国際組織に至るまで、幅広いレベルでの取り組みが必要です。

  1. 持続可能な資源利用
    漁業、林業、農業など、自然資源を利用する際には、持続可能な方法を採用し、生態系のバランスを崩さないように努める必要があります。
  2. 自然保護区の設定と管理
    生物多様性の豊かな地域を保護区として指定し、適切な管理を行うことで、絶滅危惧種の保護や生態系の維持が可能になります。
  3. 外来種の管理
    外来種による生態系への悪影響を防ぐために、その導入と拡散を管理し、必要に応じて駆除する措置を講じることが重要です。
  4. 環境に優しい生活態度の促進
    個人として、エコバッグの使用、節水・節電、公共交通機関の利用、リサイクルなど、日常生活において環境に優しい選択を心がけることが大切です。
  5. 気候変動対策の強化
    地球温暖化に対応するために、温室効果ガスの排出削減や再生可能エネルギーの利用促進など、積極的な気候変動対策を進めることが必要です。
  6. 国際協力の強化
    生物多様性の保全は国境を越える問題であるため、国際協力を通じて共通の課題に取り組むことが重要です。国際条約や協定に基づく活動がこの点で効果的です。