電話恐怖症
皆さん、おはようございます。
今日は、電話対応について、少しお話ししたいと思います。
最近、SNSなどでもよく耳にする「電話恐怖症」という言葉。
皆さんの中にも、電話に出るのが苦手だと感じたことのある方、いらっしゃるのではないでしょうか。
実際、ある調査では全体の約6割、20代では7割以上が「電話に苦手意識がある」と答えているそうです。
私自身も、かつて電話対応で何度も失敗し、冷や汗をかいた記憶があります。
相手の名前を聞き取れなかったり、用件をうまくまとめて伝えられなかったり…。
特に入社したての頃は、電話が鳴るだけで心拍数が上がったものです。
そんな中で、最近では業務の効率化を目的に、電話を“原則禁止”とする企業も出てきています。
AIによる自動応答や、チャットを活用したテキストコミュニケーションなど、技術の進化によって、「電話に出る」という行為自体が見直されつつあります。
たしかに、電話は突然かかってきて、作業の流れを止めてしまうもの。
集中力が途切れることもありますし、気を遣うあまりストレスになるのも理解できます。
ただ一方で、電話だからこそ伝わる空気や温度感があるのも事実です。
相手の声色やトーンから、言葉にならない思いや状況が伝わることもある。
困っている時に「大丈夫ですよ」と声をかけてもらえたら、それだけで救われることもあります。
私は、電話対応というのは、単なる連絡手段ではなく、信頼関係を築く大切な「対話の時間」だと感じています。
もちろん、ミスは怖いです。
でも、ミスをしない新人などいませんし、失敗から学ぶことが成長には欠かせません。
むしろ、電話対応での失敗は、言葉の選び方や伝え方を磨く、貴重な機会だと思うのです。
今の時代、何でも効率や合理性が重視されがちですが、非効率に思えることの中に、人間らしい温かさや気配りがあるのも、また事実です。
「電話恐怖症」という言葉がある今だからこそ、私たちは若い世代の不安に寄り添いながらも、電話の持つ意味や価値をもう一度考えてみたいと思います。
今日、電話が鳴ったらちょっと勇気を出して、1本、取ってみませんか。
失敗しても大丈夫。
ちゃんと誰かがフォローしてくれます。
そして何より、それはあなた自身の力になっていきます。
ありがとうございました。