【パリ2024オリンピック】「阿部詩選手の敗退から学ぶ」をテーマにしたスピーチ

皆さん、おはようございます。

先日のパリオリンピックで起きた出来事から、私たちのビジネス生活に通じる大切なことを一緒に考えてみたいと思います。

柔道女子52kg級で金メダル候補だった阿部詩選手が、2回戦で敗退するという衝撃的な結果となりました。史上まれに見る大号泣だったと言われる試合後の彼女の姿は、多くの人の心に残ったのではないでしょうか。試合後、彼女自身は、プレッシャーに負けてしまったと語っていました。

詩選手のひたむきで素直な姿は非常に魅力的でした。現代社会では、頑張りすぎないことや無理をしないことが美徳とされがちですが、やはり一生懸命な姿は人の心を打つということを強く実感しました。

ビジネスの世界でも同じことが言えるでしょう。会社の威信をかけて参加したコンペで負けてしまった経験、期待してくれた上司の期待を裏切ってしまった経験、プレッシャーから逃げ出したいと思ってしまった経験。こういった挫折を味わったことがある方も多いのではないでしょうか。

では、プレッシャーや挫折に直面したとき、私たちはどのように対処すべきでしょうか。

まず大切なのは、自己受容です。自分の感情を認識し、受け入れることから始めましょう。失敗を恐れるのは自然なことです。その感情を否定せず、「今の自分はこう感じている」と素直に認めることが大切です。

次に、視点の転換を心がけましょう。失敗を学びの機会と捉え直すのです。何が足りなかったのか、次に活かせる教訓は何かを冷静に分析することで、新たな成長のチャンスが見えてくるはずです。

また、一人で抱え込まず、チームの力を借りることも重要です。同僚や上司に思いの内を相談してみましょう。多くの場合、周囲の人は助けたいと思っています。支援を求めることは、弱さではなく強さの表れだと私は考えています。

そして、自己対話の質を高めることも大切です。往々にして、私たちは自分に対して厳しくなりがちです。「もし家族が同じ状況なら、何と声をかけるだろう?」と他者に対するような優しさで自分に接することで、より建設的な思考ができるようになります。

詩選手は敗退後、「これからまた頑張ります」と語っています。

この言葉には、決して諦めない強さが表れています。私たちも、失敗を恐れず、全力で挑戦し続ける姿勢を大切にしていきたいものです。

今日一日、皆さんがそれぞれの持ち場で、誇りと自信を持って仕事に臨めることを願っています。ありがとうございました。

阿部詩選手~柔道界の期待の星~

プロフィール

  • 名前:阿部 詩(あべ うた)
  • 生年月日:2000年7月14日
  • 出身地:兵庫県神戸市
  • 身長:155cm
  • 体重:52kg
  • 所属:芦屋大学/了德寺学園
  • 階級:女子52kg級

経歴

阿部詩選手は、柔道家族として知られる阿部一二三選手の妹として生まれました。4歳から柔道を始め、幼少期から才能を発揮しました。

2017年、高校2年生で全日本選抜体重別選手権大会(52kg級)に優勝し、注目を集めました。同年、世界柔道選手権東京大会で銀メダルを獲得し、17歳での快挙を成し遂げました。

2018年には、グランドスラム大阪大会で優勝。2019年の世界柔道選手権東京大会では、52kg級で金メダルを獲得し、世界チャンピオンの座に輝きました。

2021年の東京オリンピックでは、女子52kg級に出場。準決勝で敗れたものの、3位決定戦に勝利し、銅メダルを獲得しました。同大会では、兄の一二三選手と共に柔道混合団体で金メダルも獲得しています。

2022年の世界柔道選手権タシケント大会では、52kg級で優勝を果たし、2度目の世界チャンピオンとなりました。

2023年の世界柔道選手権ドーハ大会でも52kg級で優勝し、3度目の世界チャンピオンの座に輝きました。

特徴と技術

阿部選手は、小柄ながらも爆発的なパワーと俊敏性を持ち合わせています。得意技は内股、大内刈り、払い腰などで、特に立ち技に優れています。また、試合運びの巧さと冷静な判断力も彼女の強みです。

人物像

明るく前向きな性格で、常に笑顔を絶やさない阿部選手。しかし、試合に臨む際の集中力と闘志は並々ならぬものがあります。兄である一二三選手とは良きライバルであり、互いに切磋琢磨しながら成長を続けています。

また、メディアインタビューなどでは率直で誠実な受け答えが印象的で、多くのファンから親しみを持たれています。

今後の展望

2024年のパリオリンピックでは残念ながら二回戦で敗退してしまいましたが、さらなる進化を遂げることが期待されています。若くして世界の頂点に立った阿部詩選手の今後の活躍に、柔道ファンのみならず、多くの日本人が注目しています。