整えることの力
皆さん、おはようございます。
今朝は「整えることの力」についてお話ししたいと思います。
皆さんの中にも、きちんと掃き清められた神社やお寺の参道を歩いたとき、自然と心が落ち着いたり、すっと気持ちが整ったように感じた経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
砂利の音を踏みしめながら歩くうちに、日常の喧騒が遠ざかっていき、静かで清らかな気持ちになる——あの感覚は、誰に強制されたものでもなく、自分の中から自然と湧いてくるものです。
私は、こうした「場の力」は、仕事の場面でも同じように働くのではないかと思っています。
たとえば、初めて訪問する企業のオフィスや応接室が、丁寧に整えられていたらどう感じるでしょうか。
整った書類、きれいに拭かれたテーブル、きちんと並べられた椅子。
そんな環境に身を置くと、それだけで「この会社は信頼できそうだな」「きっと丁寧な仕事をする人たちなのだろう」という印象を受けることがあります。
反対に、デスクの上が書類や資料で山積みになっていたり、道具や文房具が出しっぱなしだったりすると、どこか落ち着かず、少し不安を感じることもあるかもしれません。
仕事の内容を評価する前に、環境がすでに無言のメッセージを発しているのです。
これは、自分の仕事においても同じです。
身の回りを整えることは、単なる整理整頓や掃除という行為にとどまらず、自分自身の心や思考を整える行為でもあるのだと、私は思います。
きちんと整えられたデスクで仕事を始めると、不思議と集中力が高まり、仕事の進みも良くなったという経験はないでしょうか？
逆に、散らかったままの状態だと、頭の中まで散らかっているように感じ、どこから手をつけたらいいかわからない——そんな時もあると思います。
「整える」ということは、「準備する」ということでもあります。
お客様を迎える準備、自分自身が集中できる状態をつくる準備、そして、良い仕事を生み出すための土台を整えるということです。
何か特別なことをしなくても、机の上を拭く、書類を片づける、椅子をきちんと戻す——そんな小さな行動が、周囲に与える印象も、自分自身の心の状態も、少しずつ変えていきます。
今日も一日、自分の仕事の「場」を、気持ちよく整えてみるところから始めてみませんか。
きっと、その積み重ねが、信頼される仕事へとつながっていくはずです。
ありがとうございました。
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