食事のあいさつ
皆さん、おはようございます。
秋といえば「○○の秋」とよく言いますが、その中でもやはり「食欲の秋」は特に実感しやすいのではないでしょうか。
涼しい気候の中で、旬の食材も豊富になり、つい箸が進んでしまう、そんな季節です。
今日は、私たちが毎日の食事の中で自然に口にしている「いただきます」「ごちそうさま」という言葉について、改めて考えてみたいと思います。
この二つの言葉には、単なる食事の前後の挨拶以上に、深い意味が込められていると私は感じています。
「いただきます」とは、命をいただくという感謝の表れです。
私たちが口にする食材のすべては、もともと自然の中で育まれた命です。
野菜も魚も肉も、それぞれが命を持つ存在であり、その命をいただくことで私たちの命は支えられています。
また、その命が私たちの食卓に届くまでには、多くの人々の手が関わっています。
農業や漁業に携わる人々、加工・流通・販売に至るまでのすべての工程を支える人々。
さらには、日々の食事を作ってくれる方の存在も忘れてはなりません。
「いただきます」には、そうした自然の恵みと人の働き、そして命そのものに対する感謝の気持ちが込められているのです。
同じように、「ごちそうさま」にも、食事を終えたあとの満足感とともに、支えてくれたすべてへの敬意が込められていると思います。
こうした感謝の気持ちを持って食に向き合うことで、私たちの行動も少しずつ変わっていくのではないでしょうか。
必要以上に食べ過ぎることや、無駄にしてしまうことが減り、一口ひとくちを大切に味わうようになります。
それは、心と体の健康にもつながっていきます。
仕事においても、「当たり前」にあるものが、どれだけ多くの人や工程に支えられているかに気づくことは、とても大切な視点です。
感謝の気持ちは、私たちの行動や選択を変える力を持っていると、私は信じています。
「食欲の秋」を、ただ美味しいものを食べる季節にするのではなく、食のありがたさを見つめ直す機会にもしていきたいですね。
今日も一日、感謝の気持ちを大切にして過ごしてまいりましょう。
ありがとうございました。
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