【4月19日】「地図の日」をテーマにしたスピーチ

地図の日

皆さん、おはようございます。

春の風が心地よくなってきましたね。

新しいスタートを感じさせるこの季節、今日4月19日は「地図の日」です。

この日は、江戸時代の偉人・伊能忠敬が、日本全国の測量を始めた日として知られています。

彼が最初に測量に出発したのは1800年、今から200年以上も前のこと。なんと、彼がその大事業に挑んだのは、50歳を過ぎてからのことでした。

伊能忠敬といえば、日本で初めて実測による精密な日本地図を作った人物として有名です。

彼は若い頃、商人として成功した後、引退してから天文学や測量の勉強を始めました。

そして、自らの足で日本全国を測量して回り、実に17年をかけて、正確な日本地図を完成させたのです。

私はこの話を知るたびに、「最初の一歩」の大切さを感じます。

50歳を過ぎてから未経験の分野に挑み、しかも当時の日本の全土を歩いて測るという壮大な目標に向かって進み始めたその姿は、今の私たちにも大きな示唆を与えてくれます。

仕事でも、何か新しいことを始めようとするとき、どうしても「自分にできるだろうか」「失敗したらどうしよう」と不安になります。

でも、誰かの一歩がなければ、何も始まりません。

最初の一歩は、小さくてもいいと思います。

昨日までの自分とは少し違う行動をしてみる。

興味のあることに手を伸ばしてみる。

会ったことのない人に声をかけてみる。

そんな一歩が、やがて道となり、地図となっていくのではないでしょうか。

伊能忠敬の偉業のように、すぐに大きな成果が出るわけではなくても、自分の足で踏み出したその一歩が、未来の誰かの道しるべになるかもしれません。

今日という日にあらためて、自分にとっての「最初の一歩」は何かを考えてみてはいかがでしょうか。

そして、ぜひその一歩を、勇気を持って踏み出してみましょう。

ありがとうございました。