皆さん、おはようございます。
今週は「古紙リサイクル週間」です。
これは経済産業省が、紙資源の有効活用を推進するために制定したもので、毎年10月の第2週に行われます。
消費が一時よりも減少したとはいえ、私たちの生活や仕事の中で、紙はまだ重要な役割を果たしています。
そのため、限りある資源を無駄にせず、できるだけ再利用することが求められています。
1970年代の古紙回収率はわずか4割弱でしたが、今では8割を超えるまでに成長しました。
これは、資源回収システムの整備やリサイクル技術の進歩に加え、私たち一人ひとりが環境に対する意識を高めてきた結果だと言えます。
しかし、それでも課題は残っています。特に、紙を正しく分別しないことでリサイクル工程に悪影響を与えることが少なくありません。
ここで重要なのは、ただ回収率を上げることではなく、最初から無駄を減らすという意識です。
ビジネスの場でも、会議資料の大量印刷や、メモやチラシを無造作に捨ててしまうことがないでしょうか。
もちろん、仕事を効率的に進めるために紙を使うことが必要な場面も多いでしょう。
しかし、それは本当に印刷する必要があったのか、デジタルで代替できる部分はないのか、と一度立ち止まって考えてみてください。
一人ひとりが紙の使い方に少しだけ注意を払えば、その積み重ねが大きな効果を生み出します。
紙を節約することで会社全体のコストも削減でき、環境負荷の軽減にもつながるのです。
リサイクルも大事ですが、そもそも紙を使わない、無駄を省くというのが、最も持続可能な選択肢です。
デジタル化が進んだ今こそ、紙を使う意味を再考し、使う場合は無駄を省き、使い終わったら適切にリサイクルする。この一連の流れを徹底することで、私たちは未来の資源を守ることができます。
資源の節約は大きな取り組みに感じられるかもしれませんが、実際には日々の小さな心がけから始まるのだと思います。
古紙リサイクル週間をきっかけに、皆さんもぜひ自分自身の行動を見直してみてください。資源を大切に使うことを意識し、持続可能な社会の実現に向けて共に努力していきましょう。
ありがとうございました。
10月の第2週目は古紙リサイクル週間
10月第2週は古紙リサイクル週間として、家庭や職場での古紙リサイクルの重要性を再認識し、実践を促進する機会です。
古紙リサイクルの現状
日本は古紙リサイクルの先進国として知られています。
2021年の国民1人当たりの紙・段ボールの消費量は185.7キログラムで、世界平均の55.1キログラムを大きく上回っています。
この高い消費量に対し、日本の古紙リサイクルの利用率・回収率も世界平均を上回っており、資源の有効活用に貢献しています。
雑がみのリサイクル
古紙リサイクルの中でも、特に注目すべきは「雑がみ」です。
雑がみとは、新聞、雑誌、段ボール、紙パック以外の資源化できるすべての紙のことを指します。
雑がみの例
- プリント紙・メモ紙
- チラシ・広告
- 食品箱・梱包紙
- 紙袋
- トイレットペーパーの芯
- ティッシュの箱
リサイクルできない紙類
以下の紙類は雑がみとしてリサイクルできないため、燃やすごみとして処分する必要があります。
- 写真・写真用の紙
- 靴やかばんの詰め物用の紙
- 匂いや汚れが付着した紙や箱
- 圧着はがき
- カーボン紙
- レシート
- 防水加工されたコップ類
古紙リサイクルの実践
- 分別の徹底
雑がみを含む古紙を他のごみと分けて収集します。 - 適切な出し方
古紙・布類は資源古紙/布類の収集日に出します。 - 地域の回収システムの活用
多くの地域では自治会や町内会が古紙や古布を集める資源集団回収を行っています。 - 雨天時の対応
古紙は雨の日でも出すことができます。
古紙リサイクルの効果
奈良市の事例では、令和4年度の家庭から出された燃やせるごみ約44,000トンのうち、約13%(推計約5,700トン)が雑がみでした。
これらを適切にリサイクルすることで、ごみの減量化と資源の有効活用が可能となります。
古紙リサイクル週間を機に、日常生活での古紙分別を見直し、持続可能な社会の実現に向けて一人ひとりが貢献できるよう心がけましょう。