万博閉幕
皆さん、おはようございます。
朝晩の風に秋の深まりを感じる季節となりましたが、いかがお過ごしでしょうか。
今日は、今年の春から秋にかけて開催された「大阪・関西万博」についてお話ししたいと思います。
4月13日に開幕し、10月13日に幕を閉じたこの万博は、実に184日間にわたって世界中の人々の注目を集めました。
会場は大阪市此花区（このはなく）にある人工島「夢洲（ゆめしま）」。
その名前のとおり、未来への夢や希望が交差する舞台となりました。
今回の万博のテーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」。
この言葉には、単なる技術革新だけでなく、私たち一人ひとりの「いのち」の価値を見つめ直し、それぞれの可能性を最大限に活かす社会を目指すという強い意志が込められていたように感じます。
シンボルとも言える「大屋根リング」は、世界最大級の木造建築としても話題になりました。
全長約2キロメートル、内周直径は615メートルという圧倒的なスケールのこの建築は、「多様でありながら、ひとつ」という理念を象徴するものでした。
世界158の国と地域、7つの国際機関が参加し、それぞれの文化や価値観がこの大きな“輪”の中で調和していた姿は、まさに今の時代に求められる在り方を示していたのではないかと思います。
各国のパビリオンでは、ただ展示を眺めるだけでなく、体験を通じて未来の社会について考えさせられる工夫がされていました。
環境問題、医療、教育、AI、ロボット、そして人と人とのつながりなど、普段の生活ではなかなか向き合う機会のないテーマにも、自然と関心が向くような仕掛けがあったことが印象に残っています。
私が特に感じたのは、「未来の話」は、決して遠い世界の話ではないということです。
今この瞬間の私たちの行動、選択、そして思いやりが、未来を創っていくという実感を、多くの人が得たのではないでしょうか。
次の時代を担う子どもたちが、生き生きと輝ける社会をつくるためには、私たち大人がまず、自分自身の生き方や仕事を通じて何を社会に還元できるのかを問い直す必要があります。
それは、特別なことではなく、日々の業務の中で誰かの役に立つこと、小さな改善を積み重ねること、チームで支え合うこと――そういった積み重ねが、未来を少しずつ良い方向へと動かしていくのだと私は信じています。
大阪・関西万博の閉幕は、一つの区切りではありますが、そこで示されたビジョンは、これからの社会に向けたスタートでもあると思います。
私たちもそれぞれの立場で、より良い未来を描く一員として、行動していきましょう。
ありがとうございました。
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