「ジャングリア沖縄」をテーマにしたスピーチ

ジャングリア沖縄

皆さん、おはようございます。

本日は、先日(2025年7月25日)沖縄にオープンしたテーマパーク「ジャングリア沖縄」と、それを実現させた森岡毅(もりおか つよし)さんの挑戦についてお話ししたいと思います。

沖縄と聞くと、青い海や美しい自然、独自の文化といった観光資源を思い浮かべる方も多いと思いますが、森岡さんはそれらの魅力に加え、沖縄が「アジアの中心」という地理的優位性に大きな可能性を見出しました。

実際、沖縄はアジアの巨大都市群からのアクセスが良く、3時間圏内で3億人、4時間圏内で20億人の商圏を持つ「奇跡のロケーション」と呼ばれるほどです。

そんな沖縄に、かつてUSJが新しいテーマパークを作る計画がありました。

ところがその計画は、株主の意向により凍結されてしまいました。

USJとしては企業価値を高める戦略の一環だった沖縄計画が、親会社にとってはリスクと見なされ、推進できなくなったのです。

森岡さんはそのとき、沖縄計画をあきらめるのではなく、「自分自身の手でゼロから実現させよう」と決意します。

USJを退職し、資本金わずか300万円で「株式会社刀」を設立。

そこからマーケティング支援会社として実績を積み上げ、仲間を集め、ついには700億円という莫大な資金を調達し、「ジャングリア沖縄」を実現させました。

この話には、ビジネスマンとして学ぶべきことがいくつも詰まっています。

一つは、「計画が頓挫しても、そこで終わりではない」ということです。

森岡さんは企業の都合で閉ざされた道を、自分の信念を貫くことで新たな道に変えました。

「一度否定されたからといって、それが不可能なわけではない」という姿勢は、私たちが仕事で壁にぶつかったときにも、大きなヒントになります。

もう一つは、「戦略と胆力の両輪が必要だ」ということです。

刀の創業当初、半年間は契約が一件も取れなかったそうです。

しかし森岡さんは、気休めではなく、現実と正面から向き合い、チームの力を信じてひたむきに動き続けました。

成功するかどうかではなく、「自分に今できることをやり切る」ことこそが勝ち筋をつくる。

その姿勢はまさに、ビジネスにおいても肝に銘じたい考え方です。

そして最後に、最も印象的だった言葉をご紹介します。

「成功の保証がないと一歩を踏み出せない人間は、真の挑戦を成し遂げることはできない。」

私自身も、この言葉に強く心を打たれました。

確かに、挑戦にはリスクがあります。

でも、信じた目的のために全力を尽くすこと。それこそが人生を豊かにし、魂を燃やす源になるのではないかと思います。

沖縄の自然の中に、新たな世界観をもったテーマパークを創り上げた森岡さんの軌跡は、私たちにも「挑戦する勇気」と「信じる力」の大切さを教えてくれています。

今日の話が、皆さんが日々の業務に向かううえで、少しでも背中を押す力になれば幸いです。

ありがとうございました。