【7月23日】「世界クジラとイルカの日」をテーマにしたスピーチ

世界クジラとイルカの日

皆さん、おはようございます。

梅雨が明け、いよいよ夏本番となってきましたね。

暑さが増すこの季節、海の話題に少し心を寄せてみたいと思います。

本日7月23日は、「世界クジラとイルカの日」です。

1986年、国際捕鯨委員会(IWC)が商業捕鯨のモラトリアム、つまり捕鯨の一時停止を正式に発効したことを記念して制定された日です。

この日をきっかけに、クジラやイルカといった海の哺乳類たちの保護活動が、世界中で本格的に広がっていきました。

ところで、皆さんはクジラが地球環境に深く関わっていることをご存知でしょうか。

クジラはその巨大な体に多くの炭素を蓄えています。

そして寿命を終えると、そのまま海底に沈みます。

これは地球の炭素循環にとって、いわば“炭素の墓場”のような役割を果たしています。

さらに、クジラの排泄物は植物プランクトンの栄養源となり、それがCO₂を吸収してくれる。

つまり、クジラは地球温暖化の抑制にも貢献しているのです。

研究によれば、もしクジラの生息数が回復すれば、年間およそ17億トンのCO₂を吸収する力があるとも言われています。

これはもはや“泳ぐ気候変動対策”とでも呼べそうな存在ですね。

そしてイルカもまた、私たちにさまざまなインスピレーションを与えてくれる存在です。

高周波の音で周囲を探る「エコロケーション」を使い、仲間と精密なコミュニケーションをとるその姿からは、言葉を超えたつながりの可能性を感じさせられます。

また、イルカの声にはリラックス効果があるとされ、実際にヒーリングやセラピーとして用いられている例もあります。

中には、宇宙の記憶とつながる存在として、スピリチュアルな側面から語られることもあるほどです。

この「世界クジラとイルカの日」は、彼らの不思議な生態や、地球全体に及ぼすポジティブな影響に改めて目を向ける良い機会だと私は思います。

私たちの普段の仕事や生活とは一見無関係に思えるかもしれませんが、クジラやイルカが守られる環境とは、実は人間にとっても健全な環境だということ。

地球規模でのバランスを意識することで、私たちの視野も広がり、より持続可能な社会やビジネスのあり方を考えるヒントにもなるのではないでしょうか。

今日はぜひ、クジラやイルカの“いのちのリズム”に耳を傾けながら、自然とのつながり、そして私たち自身の役割についても、少し立ち止まって考えてみてはいかがでしょうか。

ありがとうございました。