【大阪万博2025】「多様性と共生」をテーマにしたスピーチ

多様性と共生

皆さん、おはようございます。

春らしい日差しが心地よく、少しずつ人の表情も明るくなってきたように感じます。

本日は現在開催中の万博にちなんだお話ししたいと思います。

万博とは、世界中の国や地域が一堂に会し、それぞれの技術、文化、価値観を発信し合う場です。

まさに「多様性の縮図」と言える空間です。

今回の大阪・関西万博でも、150を超える国と地域が参加予定とのことで、それぞれが独自のテーマや課題意識を持って展示に臨むそうです。

こうした場に立つと、私たちは改めて気づかされます。

「世界は本当に多様である」ということ。

考え方も、価値観も、生活様式も、それぞれ違う。

けれど、その違いこそが、学びや刺激、そして創造の源になるのだと。

私は、万博のような多国籍な場を見るたびに、私たちの職場にも通じるものがあると感じます。

ビジネスの世界では、今やグローバルな価値観や異なるバックグラウンドを持つ人たちとの協働が当たり前になっています。

外国人社員とのやり取りや、海外企業との連携、あるいは異なる世代や性別、多様な経験を持つメンバーがひとつのチームをつくっていく。

まさに、職場も小さな「万博会場」なのかもしれません。

多様性(ダイバーシティ)という言葉は、近年よく耳にするようになりました。

でも、それを本当に「活かす」には、単に違いを受け入れるだけではなく、「違いの力を引き出すこと」が必要だと思います。

たとえば、議論の中で自分と異なる意見が出たとき、つい否定的になりそうになる。

そんな時こそ、「この視点はどこから来ているのか?」と、一度立ち止まってみること。

その積み重ねが、チームとしての柔軟性や創造力を高める土台になるのではないでしょうか。

万博には、宗教や文化、言語や歴史の違いを超えて、「未来を一緒に創ろう」という意思があります。

その姿勢は、私たちの日々の働き方にもヒントを与えてくれます。

たとえば、会議で発言が少ないメンバーがいたら、安心して話せるような場をつくる。

新人や異なる職種の意見にも耳を傾ける。

小さなことのように思えても、こうした意識が、組織の強さを育てると私は思います。

世界が集まる万博から学べるのは、未来の技術やトレンドだけではありません。

違いを尊重し、共に生きる姿勢そのものが、私たちがこれからの社会やビジネスにおいて最も大切にすべき“力”なのではないかと、私は感じています。

ご清聴、ありがとうございました。