リラックス
皆さん、おはようございます。
仕事に集中しているとき、ふと気づくと肩や首に力が入り、カチコチになっていた――そんな経験は、皆さんにもあるのではないでしょうか。
私自身も、夢中で資料を作っていたり、緊張感のある会議の前など、無意識のうちに体が強張っていることに気づくことがあります。
このような身体の緊張は、単なる疲労の原因になるだけではありません。
肩や首のこり、頭痛、慢性的な疲れといった身体的な不調を引き起こし、それが集中力や判断力の低下につながってしまう。
つまり、ビジネスパーソンとしてのパフォーマンスにも直接影響してしまうのです。
特に現代の働き方では、デジタル機器の長時間使用や、多忙なスケジュール、成果主義の中でのプレッシャーなど、緊張状態にさらされる機会が増えています。
そんなときに意識して取り入れたいのが、「肩の力を抜く」という行為です。
これは単なる肉体的なリラックスではなく、心理的にも自分を解放するスイッチになります。
呼吸を深くし、背筋を伸ばし、肩の力を抜くだけで、副交感神経が優位になり、心拍数が落ち着き、冷静さが戻ってくる。
それによって、感情的な衝動を抑えたり、思考を整理したりすることができるようになります。
最近では、「マインドフルネス」や「ストレス・レジリエンス」といった概念も注目されていますが、これらも突き詰めると「自分の状態に気づき、整える」ことが本質です。
肩の力を抜くというシンプルな行為は、その第一歩なのです。
また、これは個人の健康や効率だけでなく、職場全体の雰囲気にも大きく影響します。
ピリピリした空気の中では、アイデアも生まれにくく、ちょっとしたミスに対しても寛容になれません。
しかし、リラックスした空気感がある職場では、お互いの違いを受け入れたり、前向きな対話が生まれやすくなります。
ある調査によれば、チームの創造性や協働力は、メンバーが「心理的に安全な状態」にあるときに高まるという結果が出ています。
そして、その「安全な状態」は、まさにリラックスした空気の中でこそ育まれるのです。
日々の仕事の中で、私たちは「成果を出すこと」に意識が向きがちですが、成果を出すには、まず「自分の状態を整えること」が大前提です。
無理や我慢で突っ走るのではなく、自分を緩める時間をつくること。
それが長期的に見て、もっとも高い成果につながると、私は思います。
今日の業務の中でも、ふとした瞬間に深呼吸をして、肩の力を抜いてみてください。
その小さなゆとりが、きっとあなた自身を、そして周囲を、より良い方向へと導いてくれるはずです。
ありがとうございました。