【7月第3月曜】「海の日」をテーマにしたスピーチ

皆さん、おはようございます。

7月の第3月曜日は「海の日」です。この祝日の由来をご存知でしょうか。実は、1876年7月20日に明治天皇が東北巡幸から無事帰着されたことを記念した「海の記念日」がその起源とされています。

しかし、現代における「海の日」の意義は、「海の恩恵に感謝すると共に、海洋国日本の繁栄を願う」という重要な趣旨があるそうです。

日本は四方を海に囲まれた海洋国家です。私たちの国の歴史を振り返ると、遥か昔より海は外国からの文化の伝来、人の往来や物の輸送、そして様々な産業の発展に深く関わってきました。つまり、海は日本の発展に欠かせない要素だったのです。

このような海の重要性を考慮し、平成の時代に入ると「海の日を設けよう」という声が高まりました。そして1995年、ついに「海の日」が制定されたのです。当初は7月20日でしたが、2003年からは7月の第3月曜日に変更されました。

さて、私たちの日常と海との関わりについて考えてみましょう。

私たちが日々使用している製品・備品の多くは海外から原材料を輸入したり、完成品を海外から輸入したものです。つまり、海上輸送なくしては、私たちの仕事は成り立たないのです。

海の恩恵を受けているのは、ビジネスの世界だけではありません。私たちの日常生活も、海に大きく支えられています。食卓に並ぶ魚介類、海水浴やマリンスポーツなどのレジャー、さらには地球規模の気候調整まで、海は私たちの生活に欠かせない存在なのです。

ところが、こうした海の重要性を日々意識している人は、実際にはそう多くないのではないでしょうか。私自身、正直なところあまり深く考えたことがありませんでした。

しかし、海の恩恵を受け続けるためには、私たちも海に対して何かをお返しする必要があります。例えば、漂着ゴミを減らすために、日常生活で出るゴミの削減を心がけることで、間接的に海の環境改善につながります。

また、夏のレジャーの際には、ゴミを必ず持ち帰る、可能であれば海岸の清掃活動に参加するなど、海のためにできることを実行していきましょう。

会社としても、環境に配慮した製品開発や、海洋保護活動への支援など、企業の社会的責任として海への恩返しを考える時期に来ているのではないでしょうか。

この海の日をきっかけに皆さんも海のことを少し意識してみてください。海の恩恵に思いを馳せ、自分にできることを見つけましょう。それは大きなことである必要はありません。例えば、昼食時に使い捨てプラスチック製品を避けるだけでも、立派な海への貢献になります。

一人ひとりの小さな行動が、やがて大きな波となって、美しい海を守ることにつながるはずです。そして、その波は必ず私たちのビジネスや生活に良い影響をもたらすでしょう。

ありがとうございました。

海の日~その意義と私たちにできること~

海の日とは

海の日は、日本の国民の祝日の一つで、毎年7月の第3月曜日に制定されています。この祝日の目的は、海の恩恵に感謝するとともに、海洋国家である日本の繁栄を願うことです。

歴史的背景

  1. 起源:1876年(明治9年)7月20日、明治天皇が東北巡幸から横浜港に無事帰着されたことを記念して設けられた「海の記念日」が始まりです。
  2. 法制化:1995年(平成7年)に国民の祝日として正式に制定されました。
  3. 日付の変更:当初は7月20日でしたが、2003年(平成15年)からハッピーマンデー制度の導入により、7月の第3月曜日に変更されました。

海の重要性

日本は四方を海に囲まれた島国であり、海は日本の歴史、文化、経済に大きな影響を与えてきました。

  1. 交通と貿易:古くから海上交通路として利用され、国際貿易の要となっています。
  2. 食料源:水産業を通じて、日本人の食生活を支えています。
  3. 資源:海底資源や再生可能エネルギーなど、新たな可能性を秘めています。
  4. 環境調整:地球の気候調整に重要な役割を果たしています。
  5. レジャー:海水浴やマリンスポーツなど、多くの人々に憩いの場を提供しています。

海が直面している課題

海は現在多くの問題に直面しています:

  1. 海洋汚染:プラスチックごみを含む廃棄物による汚染
  2. 温暖化:海水温の上昇や海洋酸性化
  3. 乱獲:過剰な漁業による海洋生態系の破壊
  4. 生物多様性の喪失:サンゴ礁の死滅など

海のためにできること

私たち一人ひとりが海を守るために行動を起こすことが重要です。以下に、日常生活で実践できることをいくつか挙げます:

  1. プラスチック使用の削減
    • 使い捨てプラスチック製品を避け、再利用可能な製品を選択する
    • マイバッグ、マイボトルを使用する
  2. ごみの適切な処理
    • ポイ捨てをしない
    • 川や海にごみを捨てない
    • 3R(Reduce, Reuse, Recycle)を実践する
  3. 環境に優しい製品の選択
    • 海洋生物に悪影響を与える化学物質を含まない製品を選ぶ
    • 持続可能な方法で獲られた魚介類を購入する
  4. 節水と水質保護
    • 節水を心がける
    • 油や有害物質を排水口に流さない
  5. 環境活動への参加
    • ビーチクリーン活動に参加する
    • 海洋保護団体をサポートする
  6. 啓発活動
    • 海洋環境問題について学び、周囲の人々と共有する
    • SNSなどを通じて、海洋保護の重要性を広める
  7. 責任あるマリンレジャー
    • 海水浴やマリンスポーツの際は、海洋生態系を乱さないよう注意する
    • サンゴや海洋生物に触れたり、傷つけたりしない

まとめ

海の日は、単なる休日ではありません。海の恩恵に感謝し、海洋環境の保護について考える重要な機会です。

私たち一人ひとりが、日々の生活の中で海のためにできることを実践し、美しく豊かな海を次世代に引き継いでいく責任があります。

小さな行動の積み重ねが、やがて大きな変化をもたらすのです。海の日を通じて、海との共生について改めて考え、行動を起こしていきましょう。