皆さん、おはようございます。
7月は「文月（ふみつき）」とも言います。「文月」の語源には諸説あるようですが、その一つに、七夕に願い事や短歌を短冊に書いたことから、文（ふみ）をしたためる月になったという説があります。この「文をしたためる」という行為は、古来から現代まで私たちの仕事や人生にとって非常に重要な意味を持っています。
一口に「文」と言っても、その形態や長短は様々です。短歌や俳句などの短文もあれば、小説や論文のように長くなるものもあります。
特に手紙は、お祝いのメッセージや依頼事、近況報告など、どんな目的であれ、自分の思いを相手に伝えるための有効なツールとして、昨今見直されています。私自身、重要な取引先とのコミュニケーションに、時々手書きの手紙を使うことがあります。デジタルツールが主流の現代だからこそ、その温かみのある言葉が相手の心に深く届くのを実感しています。
もちろん、現代ではパソコンやスマートフォンのメール、SNSなどで手軽に自分の思いを表現したり、発信したりすることができます。手書きよりも手軽に場所を気にせず書くことができ、文章に表すことは以前にも増して身近になったと言えるでしょう。
私は、頭の中で想像したり思い描いたことを「書く」ことは、それを実現していくための大きな一歩だと考えています。「書く」ことで、「どのように行動していけばよいか」が明確になり、想像と現実が一体化していくのです。
例えば、私が新規プロジェクトを立ち上げる際には、必ずノートとペンを手に取り、アイデアを書き出すことから始めます。最初は雑多な内容かもしれません。しかし、書いていくうちに、徐々にそのプロジェクトの全体像が見えてきて、必要なステップが明確になっていくのです。
「文月」にちなんで、今月は特に「書くこと」を意識してみてはいかがでしょうか。会議の議事録を丁寧に取る、日々の業務の中で気づいたことをメモする、長期的な目標を書き出してみる。そういった小さな行動から、大きな変化が生まれるかもしれません。
今日も一日、素晴らしい成果が得られますように。ありがとうございました。
書き出すことの7つの利点～思考と行動を変える力～
私たちの日常生活やビジネスシーンにおいて、アイデアや思考を「書き出す」ことには多くの利点があります。書き出すことがなぜ良いのか、その主要な利点を7つにまとめて解説します。
1. 思考の整理
書き出すことで、頭の中で漠然としていた考えが整理されます。アイデアや問題点を視覚化することで、それらの関連性や優先順位が明確になります。これは特に複雑な問題解決や戦略立案において非常に有効です。
2. 記憶の補助
私たちの脳は、書いたことをより長く、より正確に記憶する傾向があります。重要な情報やアイデアを書き出すことで、それらを忘れずに保持し、必要な時に思い出すことができます。
3. 目標の具体化
目標を書き出すことで、それがより具体的かつ現実的なものになります。漠然とした願望が、達成可能な段階的な目標に変わり、行動計画の立案がしやすくなります。
4. ストレス軽減
頭の中にあることを書き出すことで、心理的な負担が軽減されます。特に悩みや不安を書き出すことは、それらと向き合い、整理する良い機会となります。
5. 創造性の向上
自由に書き出すことで、思考の枠を広げることができます。ブレインストーミングやマインドマッピングなどの技法を使うことで、新しいアイデアや解決策が生まれやすくなります。
6. コミュニケーションの改善
自分の考えを書き出すことで、それを他人に伝える際の表現力が向上します。書くことで論理的な思考が養われ、より明確で説得力のあるコミュニケーションが可能になります。
7. 実行力の向上
計画や目標を書き出すことで、それらを実行に移す確率が高まります。書かれたものは一種の約束や宣言として機能し、自己説明責任を生み出します。
実践のヒント
- 毎日の習慣に
朝のジャーナリングや就寝前の振り返りなど、日常的に書く時間を設けましょう。 - 適切なツールを選ぶ
紙のノートやデジタルツールなど、自分に合った書き出し方法を見つけましょう。 - 定期的な見直し
書き出したものを定期的に見直し、更新や行動へのフィードバックに活用しましょう。 - 他者との共有
適切な場合は、書き出したアイデアや計画を他者と共有し、フィードバックを得ましょう。
書き出すという単純な行為には、このように多くの利点があります。思考と行動を変える力を持つこの習慣を、ぜひ日々の生活やビジネスに取り入れてみてください。アイデアの実現や問題解決、個人の成長に大きく貢献するはずです。