世界観光の日
皆さん、おはようございます。
秋晴れの心地よい日が続いていますね。
少しずつ空気も澄み、遠くへ出かけたくなるような、そんな季節になってきました。
さて、本日9月27日は「世界観光の日（World Tourism Day）」です。
これは、1979年にスペインで開催された第3回世界観光機関（WTO）の総会において提案・決議され、翌1980年から正式に制定された国際的な記念日です。
観光を通じて国と国、人と人とがつながり、異文化理解や経済の発展、地域の活性化を推進することを目的としています。
観光というと、レジャーや休暇のイメージが強いかもしれませんが、実は非常に広い影響力を持つ産業でもあります。
現地の文化、歴史、食、自然といった地域資源が観光の魅力となり、それが雇用を生み、地域経済を支える重要な柱となっているのです。
特にコロナ禍で観光業が打撃を受けた数年間を経て、その影響力や重要性を改めて実感された方も多いのではないでしょうか。
観光の価値は、経済面だけではありません。
私たち自身が旅先で出会った人や風景、体験が、その後の価値観や人生観に大きな影響を与えることもあります。
見知らぬ土地に足を運び、その地に暮らす人々の営みに触れることは、視野を広げ、思いやりの心を育てる大切なきっかけになると私は感じています。
ビジネスにおいても、観光から学べることは多くあります。
たとえば「おもてなし」の心や、訪れる人の立場に立ったサービスの在り方、地域独自の魅力をどう伝えるかといったマーケティングの視点など、私たちの日々の業務にも通じるヒントがたくさん詰まっています。
忙しい毎日の中では、なかなか遠出する機会がないかもしれませんが、観光の本質は「知らなかった世界を知ること」だと私は思っています。
それは必ずしも海外や遠方に出かけることだけではなく、近くの町を少し違った目線で歩いてみることや、普段通り過ぎていた場所に足を止めてみることからでも、充分に得られるものです。
少しだけ視野を広げて、日々の暮らしや仕事に“観光的な視点”を取り入れてみるのも面白いかもしれません。
そしていつかまた、心の余白を持って旅に出る時間を大切にしていきたいものですね。
ご清聴ありがとうございました。
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