隣の芝生は青い
皆さん、おはようございます。
さて、今日は「隣の芝生は青い」という言葉について、少しお話させていただきたいと思います。
このことわざは、「他人のものは自分のものよりも良く見える」という意味を持っています。
この言葉は、西洋のことわざが元になっていて、日本だけでなく、世界中で共通して見られる人間の感覚のようです。
誰しも、他人の状況や持ち物の方が、魅力的に映ってしまうという経験があるのではないでしょうか。
つい私たちは、隣の部署のプロジェクトが順調に進んでいるように見えると、「あちらの方がやりやすそうでいいな」と感じたり、他社の制度や働き方が良さそうに見えて、自分とは違うものを羨ましく思ったりします。
でも、その一方で忘れてはならないのが、「自分が手にしているものの良さに、私たちは案外気づいていないのではないか」という視点です。
たとえば、日本製の包丁が、海外で非常に高く評価されていることをご存じでしょうか。
京都や堺で作られている包丁は、切れ味、耐久性、美しさのいずれも高く、プロの料理人から絶賛され、わざわざ日本に買いに来る人もいるほどです。
それなのに、私たち日本人の多くは、それをあまり特別なものとしては見ておらず、むしろ、「当たり前」に感じているかもしれません。
日常にあるものは、意識しなければその価値に気づけない――これは、包丁に限らず、あらゆる物事に通じる話だと思います。
職場の同僚、日々の業務、使っているツールや制度、自分のスキルや経験。
これらもまた、自分にとっては普通でも、他人から見れば価値のあるものかもしれません。
つまり、隣の芝生ばかりを見ていると、自分の足元にある美しい芝生を見失ってしまうのです。
どうか皆さん、今日一日、自分の周りにある「価値」に少しだけ目を向けてみてください。
意外と、そこには他人がうらやむような何かが、すでにあるかもしれません。
ありがとうございました。