【3月21日】「国際人種差別撤廃デー」をテーマにしたスピーチ

国際人種差別撤廃デー

皆さん、おはようございます。

今日は3月21日、「国際人種差別撤廃デー」です。

これは1966年に国連が定めた記念日であり、人種差別の撤廃と平等な社会の実現を目指す日です。

背景には、1960年に南アフリカのシャープビルで起きた悲劇的な事件があります。

当時、アパルトヘイト政策に抗議していた市民たちに対し、警察が発砲し、多くの死傷者が出ました。

この出来事を忘れないために、そして同じような悲劇を繰り返さないために、国際社会はこの日を制定しました。

私たち日本人は、一見すると人種差別とは無縁に思えるかもしれません。

しかし、見えにくい形での偏見や無意識の差別は、さまざまな場所で存在しています。

たとえば、異なる文化や価値観を持つ人々との間にある固定観念や先入観。

知らず知らずのうちに「この国の人はこういう性格だ」「この文化の人はこういう考えを持っている」と決めつけてしまうことはありませんか?

それ自体が差別とまでは言えなくても、そうした思い込みが偏見を生み、結果的に相手を傷つけることにつながる場合があります。

ビジネスの世界でも、多様性が重要視される時代になり、異なる文化や背景を持つ人々と協力し、新しい価値を生み出していくことが求められています。

多様な視点を尊重し、相手の立場や考え方を理解しようとする姿勢が、ビジネスの成長にもつながるのです。

では、私たちが今日からできることは何でしょうか?

まずは、自分自身の中にある先入観や固定観念に気づくこと。

そして、異なる文化や考え方を持つ人々と積極的に交流し、相手のことを深く知る努力をすることです。

相手を理解しようとする姿勢があれば、不必要な誤解や偏見を減らすことができます。

「国際人種差別撤廃デー」は、過去の歴史を振り返るだけでなく、未来に向けて私たち一人ひとりができることを考える日でもあります。

職場でも、日常生活でも、お互いを尊重し合う姿勢を持つことが、より良い社会をつくる第一歩になるのではないでしょうか。

ありがとうございました。