サンク・コスト
皆さん、おはようございます。
今日は「サンク・コスト（埋没費用）」 についてお話ししたいと思います。
サンク・コストとは、これまでに投入したお金や時間、労力のうち、たとえ活動を縮小・中止しても取り戻すことができないコストのことを指します。
例えば、ある映画を観に行ったとしましょう。
30分ほど観て、「あまり面白くないな」と感じたとします。
しかし、「せっかくお金を払ったのだから最後まで観よう」と考え、そのまま時間を費やしてしまうことがあります。
これは典型的なサンク・コストの影響です。
本来ならば、「楽しめない映画を観続けるよりも、その時間を他の有意義なことに使う」ほうが理にかなっているはずです。
しかし、人間は「ここまで投資したのだから、無駄にしたくない」という心理が働き、合理的な判断よりも、過去のコストにとらわれてしまう ことがあります。
このようなサンク・コストの罠は、仕事や日常生活の中にも潜んでいます。
例えば、時間をかけて準備したプロジェクトが思うような成果を出していない場合、「ここまでやったのだから、もう少し続けよう」と考えることもあるでしょう。
しかし、冷静に分析すると、撤退したほうが得策なこともあります。
また、定期購読している雑誌や使っていないサブスク、なんとなく続けている習慣なども、「本当に今の自分に必要なのか？」と見直してみると、意外と不要なものが見つかるかもしれません。
サンク・コストにとらわれず、「今後どうするのが最善か？」を冷静に考えることが大切 です。
時には、続けることよりも「やめること」が正しい選択になることもあります。
惰性で続けていることがないか、定期的に点検し、変えるべきところは変えていきましょう。
やめる勇気を持つことが、より良い未来を切り開く第一歩になります。
それでは、今日も一日よろしくお願いします。