将棋の日
皆さん、おはようございます。
朝晩の冷え込みが少しずつ増してきましたが、体調など崩されていませんか。
そんな本日、11月17日は「将棋の日」です。
「将棋の日」は、日本将棋連盟が1975年に制定した記念日で、将棋の普及と振興を目的としています。
将棋の日は、日本将棋連盟が定めた記念日で、江戸時代に将軍の前で行われた「御城将棋」に由来すると言われています。
この伝統ある記念日にちなみ、今日は将棋に根づく大切な精神、「礼に始まり礼に終わる」という言葉についてお話ししたいと思います。
将棋では、対局を始める前に「お願いします」、終わったあとに「ありがとうございました」と、互いに頭を下げて礼を交わします。
どんなに熱い戦いを繰り広げても、最後には互いを敬う態度で締めくくる。
これは、勝敗を超えた人間としての尊重、相手と向き合う姿勢を示しているのだと、私は感じています。
この「礼に始まり礼に終わる」という考え方は、将棋に限らず、私たちの働く場においても大切なものではないでしょうか。
たとえば、商談の場や会議、あるいはチーム内でのやりとりにおいても、まず相手への敬意をもって接することで、対話の質は大きく変わります。
こちらの立場や意見を伝えるだけでなく、相手の存在そのものを尊重する姿勢が、信頼や協力関係の土台をつくっていくのだと思います。
また、仕事が終わったときの「ありがとうございました」という一言も、形式的な挨拶ではなく、相手の時間や労力に対する感謝の表れであるべきだと思います。
特に忙しい時期ほど、つい業務だけに集中してしまいがちですが、そんなときこそ「礼」で締めくくる意識が、職場の雰囲気や人間関係を良くしていくのではないでしょうか。
私は以前、ある先輩から「相手を打ち負かすような議論でも、最後に礼があるかないかで、その人の印象は全然違う」と言われたことがあります。
勝つこと、結果を出すことにこだわりすぎて礼を失うと、それは周囲の信頼を失うことにもつながりかねない。
まさに、将棋の世界でも、どれだけ白熱した対局であっても、最後に深く礼を交わすことで、両者の姿が美しく見えるのと同じように思います。
この「礼に始まり礼に終わる」という言葉は、古くて地味に聞こえるかもしれませんが、今だからこそ、改めて意識したい心がけだと思います。
今日一日、自分の言動が誰かとの「礼」から始まり、「礼」で終われているかを、ちょっとだけ意識してみませんか？
ありがとうございました。
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