柔軟な発想
皆さん、おはようございます。
今日は、「柔軟な発想」についてお話ししたいと思います。
以前、ある本で紹介されていた多湖輝(たごあきら)さんの『頭の体操』という本の中にあった一つのエピソードをご紹介します。
内容はこうです。
ある日、二人兄弟が学校から帰ってくると、お母さんがバナナ一本、リンゴ一個、イチゴ八個をおやつとして用意していました。
これを二人で半分ずつ食べるつもりだったのですが、その日は偶然にも友達を一人連れてきたため、三人で分けることに。
さて、この果物を、分量も形も同じように、誰もが納得できるように三等分するには、どうしたらいいでしょうか?
この問題の答えは「ミックスジュースにする」です。
果物を全部ジュースにして混ぜれば、均等に三等分することができますよね。
この発想に、私は思わず「なるほど」とうなりました。
というのも、最初から「果物のままで分ける」という前提にとらわれていた自分に気づいたからです。
私たちは日々、仕事の中でも「前例」や「常識」に縛られてしまいがちです。
報告書のフォーマット、会議の進め方、顧客対応の手順……。
それが「当たり前」になっていて、疑うことさえ忘れていることがあります。
しかし、環境が変わる中で求められているのは、過去の正解ではなく、今に合った最適解です。
そのためには、「本当にこのやり方で良いのか?」と一歩引いて見直す視点、つまり柔軟な発想が重要だと思います。
もちろん、すべてを一から見直すわけにはいきませんが、「もしゼロから考え直すとしたら?」という問いを持つだけで、違った選択肢が見えてくることがあります。
この果物の話は、子ども向けのクイズに思えるかもしれませんが、実は私たち大人にも通じる大切なヒントをくれているのだと思います。
固定観念にとらわれず、柔軟な発想で、今日も一日を始めていきましょう。
ありがとうございました。